メンヘラ上司の特徴と対処法。職場での上手な付き合い方とは?

メンヘラ上司の特徴と対処法。職場での上手な付き合い方とは?

あなたの職場に、メンヘラ上司はいませんか? メンヘラな人とは極力関わりたくないものですが、仕事において上司と関わらないというのは難しいもの。

会社自体は好きであっても、身近な上司がメンヘラだった場合は、仕事に行くのも嫌になってしまいます。そこで今回は、メンヘラ上司の特徴と対処法についてご紹介します。

そもそもメンヘラとは

メンヘラとは

「メンヘラ」とは、「心の病を抱えている人」を指す言葉です。

元々は、「2ちゃんねる」というインターネット上の掲示板において、「メンタルヘルス板」という心の健康について意見を書き込む場所から生まれたネットスラング。

「メンタルヘルス」が「メンヘル」と略され、それが転じて「メンヘラ」として世の中に浸透したと考えられています。

鬱病など、何らかの原因で心に病を抱えている人もいますが、精神的に弱く、周りの人にしょっちゅう助けを求める人や、何だか「重い」と感じてしまうような人に対しても「メンヘラ」と呼ぶことがあります。

メンヘラ上司の特徴

メンヘラ上司の特徴

メンヘラ上司というのは、「一見、普通に見える」「仕事ができるという印象を周りに与える」ということが少なくないようです。

ごく普通に接していたつもりが、気がつけば執着され、振り回されていた……ということも。

まずは、一般的なメンヘラ上司の特徴をご紹介します。ご自身の職場に該当する人がいないかどうか、確かめてみてください。

自分の部下を好き嫌いのみで評価する

自分の部下を好き嫌いのみで評価する

メンヘラ上司は、自分の好き嫌いのみで部下の評価を決めます

メンヘラというのは、基本的に自分に自信がなく、周囲の人間を敵か味方でしか判断していません。

そのため、自分の意見を持ち、自主的に仕事をしている部下より、自分の言うことを聞いて思い通りに動いてくれる部下に対していい評価を与えます。

しかし、そこまで仕事が出来なくても、上司のお気に入りになれば評価が上がるため、裏を返せば扱いやすい上司かもしれません。

気分の浮き沈みが激しい

気分の浮き沈みが激しい

メンヘラ上司は、気分にムラがあり、それを外に出してしまいます。

大半の人は、その日の気分がよかろうが悪かろうが、周囲にそれを出したりしませんが、メンヘラ上司は自分の不機嫌を他人にぶつけます。

その理由は、自分の感情をコントロールできないから
自分の意思と違うことが発生すれとすぐに機嫌が悪くなったり、攻撃的になったりします。

連絡がしつこい

連絡がしつこい

仕事において報告・連絡・相談はとても大事なことです。
ただし、メンヘラ上司の場合は仕事に全く必要ないことや、プライベートな話題にまで首を突っ込んで来ることも……。

そして、返事が遅くなると業務時間外にも関わらず「何かあったの?」「返信してほしい」など連絡がしつこく、ついには何度も何度も電話をしてくる……。

そんなことが頻繁にある場合は、メンヘラ上司である可能性大です。

ネガティブな思考

ネガティブな思考

メンヘラ上司は心のどこかで、常に誰かと自分を比較しています。

そのため、自分が劣っていることがわかると、あからさまに落ち込み、ネガティブな発言も多くみられます。

また、周囲の誰かから「大丈夫」と声をかけて欲しいといつも思っているため、心配してもらえるような言動を取ることも多く見受けられます。

ポジティブな方向で目立ちたいと考えず、ネガティブで相手に心配をかけて目立ちたいと思うのもメンヘラ故でしょう。

恐怖! メンヘラ上司につかまった女性の体験談

恐怖! メンヘラ上司につかまった女性の体験談

メンヘラ上司との日常は、自分の精神を正常に保つのが困難になりそうなほど、メンタルに影響を与えてくる場合があります。

実際に経験したという女性から聞いた、メンヘラ上司との体験談をご紹介します。

仕事のできる上司がメンヘラだった

仕事のできる上司がメンヘラだった

メンヘラ上司は、自称「仕事ができる」という男性でした。
私のほうが長くその職場にいて、彼は栄転という形でこちらに来ました。

以前の上司は穏やかなタイプで、周囲にとても気を配り、いつでもいい雰囲気の職場でした。

しかし、メンヘラ上司が来てからは、いつもピリピリした空気で人間関係もぎこちなくなり、表情が暗くなっていく人が続出。

初めて会ったときは優しそうな印象を持っていましたが、実際に一緒にプロジェクトを進めていくと、気分にムラがあり、その時々で言っていることが変わるなんて日常茶飯事。

また、自分が中心でいないと気が済まないらしく、何でもかんでも割り込んできては、輪を乱していました。
それでも彼の成績はよく、誰も文句が言えない状態だったのです。

そんなある日、メンヘラ上司と一対一で話す機会があり、今のままでは雰囲気が悪くなるし、全員の士気にも関わるということを指摘しました。

彼は、「今までこんな風に自分に対して言ってくれた人はいない」と感動したのか、その日から私に執着するようになったのです。

執着されメールや電話でネガティブ発言を連発

執着されメールや電話でネガティブ発言を連発

はじめは仕事のことで相談があるという内容でしたが、その後徐々に土日祝日も関係なしに連絡が来るようになりました。
そのうちプライベートまで干渉してくるように。

連絡を返さないと、さらに追撃メールがきたり、心配メッセージが届いたりもしました。

「すぐに返せませんでした」と返信をすると、「嫌われたのかと思った」と言った内容や「自分は誰からも好かれないから」と言ったネガティブな発言を繰り返すことも多かったです。

そのうち、会社での休憩時間はびっちり付きまとってくるようになり、仕事中は席が近く監視されているように感じ、精神的に辛くなってきたため、転職を考えました。

転職活動をするのにも、彼の目を盗んでしなくてはならないような状況が続きましたが、いつの間にか知られてしまい、メールや電話で盛大にネガティブ発言を繰り返し、ついには「見捨てないでくれ」と縋ってきました。

しかし、私は彼の母親でも恋人でもありません。
勝手に上司が頼り、依存してきただけです。

その後、私はさらに上の人事に相談し、有給を使い会社を辞めることに成功。

辞めた後もしばらくメンヘラ上司に粘着されましたが、無視を続けたら連絡が来なくなりました。

彼がどうなったかは今は知りません。
今の職場はとても平和です。

職場にメンヘラ上司がいる場合の対処法

職場にメンヘラ上司がいる場合の対処法

メンヘラ上司につかまった女性は最終的に転職してやっと逃れることに成功しましたが、そう簡単に転職できない状況であることも多いかもしれません。

転職に成功しても、もしかしたら次の職場にもメンヘラ上司がいる可能性もあります。

そんな時にはどうすればいいのでしょうか?
ここからは、メンヘラ上司の対処法をご紹介します。

1. 仕事以外では極力関わらない

仕事以外では極力関わらない

メンヘラ上司の特徴として、プライベートにも踏み込んで来ようとするというものがあります。

プライベートに必要以上に絡みたがる上司に対しては、仕事以外では関わらないようにするのが吉。

「仕事以外では関わりたがらない」という部下を演じましょう。
「この部下はプライベートな絡みは嫌がるな」と思わせることができれば、貴方に対して執着することはないでしょう。

ただし、仕事ではしっかりコミュニケーションをとるようにすること。
そうしないと、仕事を円滑に進めていくことができなくなります。

2. 否定せずに理解や同調をこころがける

否定せずに理解や同調をこころがける

メンヘラ上司は、自分の意見を否定されると、自分自身を否定されたと考えます。

また、自分の意見に対して、周りがどう思っているのかを常に気にしています。

上司とは違う意見を伝えたい時は、「◯◯さんの意見を聞いて思いましたが、〇〇はどうでしょうか?」など、上司の意見があったからこそ、自分はこう思いました、という言い回しで伝えましょう。

そうすれば上司も「俺の意見を参考にしてくれた」と思ってくれるはずです。

会議などで、周りがたくさん見ている中で意見を否定する、全く別の意見を述べるのは避けましょう。
プライドを傷つけてしまう恐れがあります。

3. 上司よりさらに立場が上の人に相談する

上司よりさらに立場が上の人に相談する

いくら気をつけていても、メンヘラ上司に気に入られてしまった、もしくは、攻撃の対象にされてしまった、ということもあり得るでしょう。

ストレスから体調を崩し、仕事もままならなくなってしまっては元も子もありません。

そうなってしまう前にやるべきことは、その上司よりもさらに立場が上の人に相談すること。

「話しにくい……」という人も多いかもしれません。
ですが、自分のためにも会社のためにも、きちんと現状を話した方が得策です。

相談する時は、メンヘラ上司の行動や言われたことをまとめておけば、スムーズに話が進みます。

うまく行けば、部署異動や配置換えなどを検討してくれるかも知れません。

それが難しい場合でも、上司に対して態度を改めるよう指示がいくなど、状況が改善される可能性があります。

思うように取り合ってもらえない可能性もありますが、相談してみる価値はあるでしょう。

悩んでいる人は早めに対策を

悩んでいる人は早めに対策を

いくらメンヘラ上司でも、仕事をしていく以上、それなりに上手く付き合っていかなければなりません。あまり刺激しないように広い心を持って接すれば、うまく立ち回れるでしょう。

ただ、注意が必要なのは「メンヘラな上司を変えたい」と考えないこと。恋人や家族ならまだしも、職場の関係ではメンヘラの改善は難しいです。

程々の距離感を保つ、抱え込まずに誰かに相談するなど、早めの対策が有効です。

この記事のライター

yuri

スポーツ観戦やライブ鑑賞が趣味のライター。美容師免許や日本化粧品検定1級の資格を活かし、脱毛・コスメ・ダイエットなど美容全般の情報をメインにお届けします。

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