嫌われる上司の特徴と好かれるために今すぐ変わる9つの方法
自分では若いつもりでいても、35歳も過ぎれば中堅社員の仲間入り。部下の面倒をみながらプロジェクトをまとめたり、責任あるポジションを任せられる機会も増えていくことでしょう。
そこで気を付けたいのが、「嫌われる上司にならない」ということ。“人の振り見て我が振り直せ” と昔から言うとおり、自分はあの上司とは違うから関係ないと思い込んでいると非常に危険です。
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嫌われる上司に共通する特徴
嫌われる上司に共通する特徴にはどのようなものがあるのでしょうか。身に覚えのある項目があった方は要注意!改善するよう努力しましょう。
1. 理不尽なことで説教ばかりする
社会に出れば、理不尽なことの一つや二つは確かにあります。しかしながら、理不尽なことで説教されるのはやはり納得がいきません。それを横行する上司を部下は嫌いになるでしょう。
話に筋が通っており何が悪かったのか、はっきりさせた上で怒られれば反省もできますが、理不尽なことで説教されるのは、ただの怒られ損です。
2. 自分は何もせずに指示だけをしてくる
いわゆる「椅子にふんぞり返っているだけ」の上司です。自分はほぼ手を動かさずにただ指示だけ出していませんか?
仕事を部下に押し付け、仕事してますアピールだけをする上司、いますよね。ほんの少ししかしていない仕事でも「あれは俺がやったんだ」とアピールだけはしっかりする。
それでは「もっとやるべきことがあるでしょう……」と、部下に呆れられ嫌われてしまいます。
3. とにかく自己中心的
自己中心的で周りの意見を全く聞き入れないタイプの上司もかなり嫌われます。
上司であるあなたのほうが長く仕事をしている分、経験があり、仕事を知っているでしょう。ですが、上司の意見が必ずしも正しいとは限りません。
4. 叱るのではなく暴言を吐く
仕事で失敗したとき、上司から怒られるのはごく普通のこと。しかし、「バカ」「クズ」「使えない」などの暴言を吐いていませんか? 仕事の失敗は反省しなければなりません。しかし、上司に暴言を吐かれる筋合いはありません。
部下の失敗についイラついてしまうことは誰にでもあるでしょう。人間はいつも上機嫌ではいられません。ですが、それにも限度があり、他人に攻撃的な態度を取ったり暴言を吐いては嫌われて当たり前。気が付いた時には周囲から孤立しているかもしれません。
5. 業務時間外に説教をする
仕事終わりなどに部下をご飯に誘うこともあるでしょう。上司からのお誘いを嬉しく思う部下もいますが、実際に行って楽しいかは別問題です。それは、せっかくの食事の席で仕事の説教をされるから。これではまったく楽しめません。
6. 自分の時代のやり方を部下に押し付ける
「自分たちの若いころは、もっと苦労していた」と思っていませんか? 今の若いヤツはメンタルが弱いと感じたりしませんか?
今に目を向けず、「古い価値観」で仕事の指示をしていまうと、嫌われ上司になってしまいます。現代の若者は常に効率を求めており、暑苦しい根性論や無駄なスポ根魂には同意できません。
そんな彼らに昔流の仕事スタイルを押し付けてしまうと、面倒臭いおじさんと認定され信頼を得るのが難しくなってしまします。
7. コミュニケーションの本質を理解していない
ダメな上司ほど ” コミュニケーション=飲みニケーション ” だと思っています。飲みニケーションの回数が多いほど、部下とのコミュ二ケーションが取れていると勘違いしていませんか?
アルコールを摂取した状態では正常な判断ができないため、部下の様子を汲み取るのは不可能です。それをコミュニケーションと呼びのは無理があり、上司が一方的に「分かったつもり」になっているだけかもしれません。
8. いつまでも若いつもりでいる
「ミカちゃん、ランチいこうよ」というように、自分がいつまでも若いつもりで女性社員を「ちゃん」付けして呼んでいませんか? そのように声をかけてくる上司は、間違いなく女性社員からは不評です。
女性は、異性視線で扱われるのを嫌います。そして、「ちゃん」づけされた本人だけではなく周囲の人々からもセクハラおやじと認定されているかもしれません。
嫌われる上司ではなく好かれる上司に
部下に嫌われて得することなど何ひとつありません。反対に、部下に好かれると多くのメリットが得られます。
最大のメリットは、あなたの意見や指令が部下にとって肯定的に響くものになることです。部下があなたの意見を「良いこと」として好意的に受け入れてくれるようになります。
第一印象で部下に好かれるには「表情ミラーリング」
第一印象で部下に好かれる簡単なテクニックがあります。それは、精神科医が患者との面談で使用している「表情ミラーリング」で、恋愛のテクニックとして紹介される機会も多い方法です。
「ミラーリング」とは、相手の仕草や表情、動作を真似すること。ミラーリングされた相手は「この人は自分の気持ちを理解してくれる」との印象を持ちます。
部下と面談する際、入室してくる部下の表情を素早くかつしっかりと見て、部下が目の前に座るときには同じような表情を作るようにしてください。
会社に不満があり怒りがにじみ出た表情の部下な自分も険しい顔を、のんきな顔をして入ってくる新人には、あなたも「私も新人上司だもん」という感じのんきな顔で対応しましょう。
” 部下を元気にする力 ” とは
メンタルの不調を訴える会社員の多くは、その主な原因として上司の存在をあげています。これからの時代、好かれる上司に必須なのは「部下を元気にする力」です。部下を元気にする力とは、具体的にどのようなものなのでしょうか。
1. 笑顔で接する
どんな人であっても不機嫌さが顔や態度に表れていては近寄りがたいもの。スムーズなコミュニケーションには、笑顔が欠かせません。
まずは笑顔でいることを心がけてみましょう。そして、相手に話しかけられることを待つのではなく、自分から積極的にコミュニケーションをすることを意識することが重要です。
2. 論理的に指摘する
部下のミスを指摘する際、感情に任せて叱りつけていては、間違いなく嫌われ上司の仲間入りです。どんなに腹立たしくても、いったん気持ちを落ち着がせて冷静に対処していくことが必要です。
部下に何を伝えるべきなのか要点をきちんとまとめ、伝わりやすいよう言葉を選びましょう。長々としつこい口調にならないように手短に話すこともポイントです。
3. 飲み会では慎重に
飲み会の席では気持ちが緩んでしまい、失礼で嫌われる態度を取ってしまうこともあるでしょう。
嫌がる人を無理やり誘ったり、プライベートな話を強引に聞き出そうとすると、嫌いな上司になってしまうかもしれません。
お酒を飲む場合、いつも以上に慎重に相手の気持ちを尊重していきましょう。相手よりも立場が上だからこそ、気を遣うことができるのは良い上司の特徴です。
4. 部下を信じる
一度ミスを犯してしまった相手に対して、また同じちをするのではと不信感を抱いたまま接してしまうこともあるでしょう。それを態度や発言に出していると当然相手にも伝わってしまいます。
また、何度も相手の失態をからかい続けることもしつこい人だと嫌われる上司の原因になってしまいます。一度ミスを指摘した後は、部下のことを信頼し見守る姿勢を持つべきです。
5. 共感する
一緒に仕事をする以上、同じチームの一員としてすべての意見を聞き入れる姿勢を持つことは必要です。全て自分のやりたいようにしてしまうのは、嫌われる上司の特徴です。
全く自分と異なる意見が出てきたとしても、一度は受け入れる姿勢を持ってください。「なるほど」「そういう気持ちもわかる」と共感する姿勢を見せることで、部下との距離を縮めることができます。
6. 褒める時はきちんと褒める
相手の悪い部分ばかりを探し、ミスをした時に叱る事だけが上司の仕事ではありません。良いことをしたり、成長した面を見つけたらしっかり褒めてあげるのも仕事です。
大人になっても誰かに褒められるのは嬉しいものです。褒められることで更にモチベーションが上がり、仕事も円滑に進むはずです。
7. 責任を取る
肝心な時に責任逃れをしては間違いなく嫌われる上司になってしまいます。部下は上司を信じて指示をやり遂げようとしています。
時には部下の行いにより、全く関係のない責任を問われることもあるかもしれません。
しかし、そこできちんと上司としての責任を全うできなたら、部下からの厚い信頼を得られるはずです。
8. 思いやりのある行動を心がける
長く働き続けていると、何かしてもらってもそれが当たり前のように感じてしまうこともあるでしょう。しかし、それはあなたのためを思って時間や労力を割いて行われたことであることを忘れてはいけません。
些細なことでも感謝の気持ちを忘れずに、相手を思いやって行動しましょう。常に気配りを続けていけば、本当に助けが欲しいと思った時にも、周りが自然と手助けをしてくれるはず。
嫌われる上司の特徴まとめ
嫌われる上司が取ってしまう行動は、人間が抱きがちな感情ではありますが、部下をまとめる存在であるからこそ、そこをぐっとこらえて大人の対応をしていきたいものです。
嫌われる上司になっても、何ひとつメリットは生まれません。これからの時代は、「部下を元気にする力」のある上司が求められています。
あなたは今、「嫌われる上司」になってしまっていませんか? その自覚がある方は、部下を元気にする力を身につけ、部下に頼られる上司を目指していきましょう。