日本11大工場夜景「室蘭」の工場夜景がなくなる? 今見に行きたい夜景スポット

日本11大工場夜景「室蘭」の工場夜景がなくなる? 今見に行きたい夜景スポット

北海道の夜景と言えば、札幌、函館、小樽などを思い浮かべる方は多いのではないでしょうか? もちろんそれらの都市の夜景はどれも素晴らしいですが、今おすすめしたいのは、「室蘭」です。

室蘭は、日本11大工場夜景に数えられており、独特の魅力を持った工場夜景が楽しめます!今回は、写真が趣味の北海道在住ライターおすすめの室蘭工場夜景と風景スポットをご紹介。

室蘭市について

室蘭市とは、室蘭港を中心として栄えた北海道の都市。明治後期には日本製鋼所室蘭製作所、新日鐵住金室蘭製鐵所が設立され「鉄のまち」として発展しました。

日本11大工場夜景に数えられ、工場群だけでなく東日本最大の吊り橋・白鳥大橋や測量山のライトアップも夜の町を彩っています。

そのためプロ・アマ問わず道外からも撮影に来るカメラマンが多く、観光資源としての側面としても重要な役割を担っていました。

2019年、室蘭工場夜景に大きな変化

JXTGエネルギー室蘭製造所の保安灯の半数が消えることに

室蘭の工場夜景のメインの一つと言っていいJXTGエネルギー室蘭製造所が、国内の需要の低下により2019年3月末で石油化学製品の生産の停止を発表。

物流拠点への転換に伴い、保安灯約1万個のうち約5千個が8月ごろには点灯を終えることが決まりました。

集合煙突のライトアップは今後も継続することになっていますが、この夏には工場夜景が大きく変化することになります。

灯が消えてしまう前に、室蘭の独特の魅力を持つ夜景を見に出かけませんか?

工場夜景を楽しむ

室蘭港を中心にすり鉢状の地形をしている室蘭は、様々な高さから夜景を見下ろすことができるのも魅力。JXTGエネルギー室蘭製造所の工場夜景を楽しめるスポットは実はいくつもあるのです。

白鳥湾展望台

室蘭ICから白鳥大橋方面へ進み、大橋手前交差点を右折、国道37号線を約10分走った先にある展望台。

白鳥大橋とJXTGエネルギー室蘭製造所、両方のライトアップを見ることができます。トイレと駐車場があり、車で行きやすいです。

  • 白鳥湾展望台
  • 住所:室蘭市崎守町17

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ナイトクルージングで見る

船の上から撮影

スターマリン株式会社が運営するナイトクルージングでは、海から工場群に近づいて夜景を眺めることができます。北海道は真夏でも夜間の気温が低いので、服装には注意。

  • 運行期間 4月〜11月
  • 所有時間:約60分 ※出発時刻は日没時間に合わせて変動
  • 料金:大人 3000円、子供(4歳〜小学生)1000円、幼児(3歳以下)無料

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室蘭夜景見学バスの利用

バスで一般公開されていない場所を含め夜景スポットを回ってくれる見学バスもあります。

2019年度はJXTGエネルギー室蘭製造所の保安灯の消灯に伴い、春の大型連休のみの運行ですでに終了しましたが、盛況ぶりを受けて6月以降臨時便を出す方向で検討しているとのこと。気になる方は要チェック。

※2019.5.28 バスの運行追加が発表されました。期間 2019年6月1日(土)~7月14日(日)

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室蘭ならではの風景・夜景スポット

工場夜景の他にも白鳥大橋や測量山など、室蘭でしか見られない夜景も数多くあります。

祝津公園展望台

白鳥大橋と、遠くに街の灯が望めます。白鳥大橋のライトアップは日没〜24時。近くには道の駅や水族館、温泉などもあります。

  • 祝津公園展望台
  • 住所:室蘭市祝津町3丁目
  • 電話:0143-25-3320(室蘭市観光課)

道の駅みたら室蘭

隣接されている絵鞆臨海公園では白鳥大橋が間近に見ることができ、夕日・夜景ともに楽しめます。

1階には室蘭や室蘭近郊の特産品を取り扱う売店、軽食が楽しめる喫茶コーナーもあり、休憩も兼ねて訪れるのに最適です。

  • 道の駅みたら室蘭
  • 住所:室蘭市祝津町4丁目16番地15
  • 電話番号:0143-26-2030
  • 休館日 無休(4月~10月)、毎週木曜日(11月~3月) ※木曜日が祝日の時は翌日 ※12/31~1/7は無休
  • 開館時間 9:30~21:00(4月~10月)、9:30~17:00(11月~3月)
  • アクセス:室蘭ICより車で約15分

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大黒島

絵鞆臨海公園から眺められる室蘭港の入口に浮かぶ周囲約700メートル、面積2.4ヘクタールの小さな島。

安全祈願のため大黒天を祀ったことから大黒島と呼ばれるようになりました。夕暮れ時には夕日をバックにシルエットになり、とても絵になる風景に。

測量山

室蘭市を一望できる展望スポット。

日本夜景遺産(日本夜景遺産事務局)、夜景100選(新日本三大夜景・夜景100選事務局)に登録されています。

標高約200mmの山頂では、天気の良い日には羊蹄山のほか、遠く駒ケ岳や恵山岬まで見渡せます。

電波塔は、メッセージを添えて申し込むことで、日没から深夜0時まで(10月~3月までは深夜23時まで)ライトアップすることができます。

点灯にかかる費用は寄付金によってまかなわれ、昭和63(1988)年の点灯開始から1日も欠けることなく連続して点灯が行われています。

  • 測量山展望台
  • 住所:室蘭市清水町1丁目
  • アクセス:室蘭ICから車で約30分、JR室蘭駅から車で約10分

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地球岬

工業都市としてのイメージが強い室蘭ですが、実は太平洋に面する海岸線が続く景勝地でもあります。

地球岬は、高さ100メートル前後の断崖絶壁が約14キロメートル連なっており、快晴の日には展望台から絶景を楽しむことができます。

「北海道の自然100選」で第1位になった、人気の観光スポット。

  • 地球岬
  • 住所:室蘭市母恋南町4-77
  • アクセス:JR母恋駅より徒歩35分、車で約10分

市立室蘭水族館

昭和26年に開館した北海道最古の水族館。敷地内には有料で遊べる遊具などが設置されています。

遊びに行くのにおすすめなのが、不定期で開催される「夜の水族館」。

18:00〜20:30まで開館し、観覧車のみ特別運行で乗ることができます。ここでしか見られない夜景を観覧車から楽しめます。

  • 市立室蘭水族館
  • 住所:室蘭市祝津町3丁目3−12
  • 電話番号:0143-27-1638
  • 営業時間:9:30〜16:30
  • 入場料金:大人 400円、高校生 200円、市内在住の1歳~中学生 無料、市外在住の1歳~中学生 個人100円、0歳児 無料
  • アクセス:室蘭ICより車で約10分

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盛り上がりを見せる24時間滞在型フォトコンテスト「撮りフェス」

今回4回目の開催になる「撮りフェスin室蘭」というイベントが、年々参加者が増えて盛り上がりを見せているのをご存知でしょうか。

24時間以内に室蘭で撮った写真のみが選考対象になるフォトコンテストで、2019年は7月6日から7月7日に開催が決定しました。

キャッチコピーは、「世界がまだ知らない室蘭を撮りに行こう」

室蘭市内の、普段は立ち入ることができないプレミアムスポットも解放され、プロ写真家による講座やツアーなどもある盛りだくさんのイベントです。

スマホ・ドローンでもエントリー可能となっており、気軽に参加することができます。

詳細はこちら

5月9日からエントリーを開始しており、定員は600名、先着順での受付。

この機会に、室蘭の工場夜景などを写真に収めに足を運んでみてはいかが?

この記事のライター

enishi

北海道在住、旅行と写真が趣味のライター。ジャンルを問わず新しいもの好きで、情報収集を兼ねて食べ歩くのが日々の楽しみの元雑誌編集者。

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