キョロ充の意味とは? その特徴と脱キョロ充の方法を解説

キョロ充の意味とは? その特徴と脱キョロ充の方法を解説

「キョロ充」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?

キョロ充とは、インターネットスラングの一つであり「リア充」の派生語とも言われています。主に学生の間でよく使われる言葉ですが、社会人でも当てはまることがあります。もしかしたらあなたも無自覚のうちにキョロ充になっているかも?

 そこで今回は、周囲の視線を気にしすぎてしまう「キョロ充」についてその意味や特徴、リア充との違い、そしてキョロ充の卒業方法を合わせてご紹介します。

キョロ充の意味とは

キョロ充の意味とは

キョロ充とは
常にキョロキョロと知り合いを探している人物を指すインターネットスラング。リア充グループの中に一応入っているが、カーストは最下位とされている。2013年頃からインターネットやSNSで広がり始めた言葉。
インターネットでよく見かける言葉、「キョロ充」。厳密な意味は知らなかったという方が多いのではないでしょうか。一言で言うと、「リア充」になりたくて無理をしている人と考えれば分かりやすいです。
リア充とは
リアル(現実)の生活が充実している人物を指すインターネットスラング。当初は、インターネット上のコミュニティに入り浸る者が、現実生活が充実していないことを自虐的に表現するために使われていた単語。2007年頃からブログやtiwtterで流行した。

キョロ充という言葉が流行した当時は、主に大学生の特徴として浸透していました。ですが、その世代が社会人になり、学生だけでなく社会人に対しても使われることがあるようです。

キョロ充とリア充の違い

キョロ充とリア充は、同じグループで行動しているため違いがわかりにくいかもしれません。ですが、実態は似ているようで全く違います。

リア充とは、「仕事が順調」「恋人がいる」など、私生活が充実している人のことを指します。一人でいることもありますが、それを気にすることなく、自分のやりたいことを楽しんでいるタイプです。

一方キョロ充は、無理をしてリア充グループに入っているため、人の顔色を伺いながらでしか行動できません。常に人の目を気にしており、独りにならないようキョロキョロと知り合いを探しています。

リア充の真似をしているだけのことも多く、「私生活が充実している」とは言い難い状態にあると言えるでしょう。

キョロ充の特徴

キョロ充の特徴

すでにネットスラングの領域から飛び出し、身近な言葉のひとつになりつつあるキョロ充。学生時代のみならず、社会人になってからもキョロ充から抜け出せていない男性は少なくありません。

ここからは、キョロ充の特徴をご紹介します。自身に当てはまる項目がないかチェックしてみて下さい。

1. 没個性

キョロ充の特徴として、「没個性である」ということがあげられます。

他人からどう見られるのかばかり気にしているため、流行に合わせた無難なファッションやヘアスタイルであることが特徴。

さらには、言動や行動においても「自分がどう思うか」ではなく、「他人からどう思われているか」を基準にしているため、自分の考えや個性を出そうとしません。そのため、「特に記憶に残らない人」と思われがちです。

2. SNSに依存している

SNSに依存している

SNSへの依存度が高いのもキョロ充の特徴。

友人たちの投稿にコメントを欠かさない、毎日のように〇〇と遊んだ、などの投稿をするなど「自分がリア充グループに属している」というアピールに必死です。

本当に充実している人は、SNSを最優先にはせず、コミュニケーションツールとして上手く活用しているもの。

面識がない人間から見ればリア充そのものですが、知人・友人から見れば「グループから外されるのが嫌なんだろうな」「義務感すら感じる」と滑稽でしかありません。

3. 一人では何もできない

学校の教室や食堂などで、自分の友人や知り合いがいないかどうか、キョロキョロと常にあたりを見回す。これはまさにキョロ充の語源にもなっている行動です。

「一人でいるのは恥ずかしい」「友達がいないと思われると終わり」という考えを持っているので、何をするにも誰かと一緒でなければ落ち着かないのです。

社会人であっても、「一人でカフェやファーストフード店に入れない」「お昼休憩は常に誰かと一緒じゃないと落ち着かない」など、ひとり行動ができない場合もキョロ充と見られることもあります。

4. 話題がない

話題がない

基本的に私生活が充実していないため、自分から詳しく話せる話題がほとんどないという特徴があります。

リア充のグループに入りたいがために無理をして話を合わせているので、自分の好きなものや興味があるものを掘り下げるということがありません。

結果、人から聞いた話や当たり障りのない話しかできず、「話をしていてもつまらない」と思われてしまうことになります。

5. 自分からは話しかけないがノリはいい

キョロ充は、積極的に人間関係を新しく構築しようという考えがありません。「相手にどう思われるのか」を気にしすぎてしまい「自分から話しかけて、親しくなる」ということが怖くてできないのです。

ただ、ノリだけはよく話しかけられればまるで芸人のようなテンションになることも。ここぞとばかりに仲良くなろうとします。

「面白い人」と思われたいがために、どんな話でもノリ良く付き合うため、時にはからかいの対象になることもあります。

キョロ充を卒業するために必要なこと

キョロ充を卒業するために必要なこと

「キョロ充の特徴に当てはまっている……。」そう思った方は要注意。「人間関係が一番大事」という生活を送っているかも知れません。

他人の目を気にしすぎて、疲弊感や虚しさを感じていないでしょうか? 人に合わせるということも必要ですが、合わせ過ぎると自分の大事なものが何か分からず、中身のない人間になってしまいます。

周囲からも「あの人、無理してて痛々しい」と思われている可能性が高いです。今からでも遅くないので、脱キョロ充を目指してみましょう。 

一人行動に慣れる

単独行動は、恥ずかしいことでも怖いことでもありません。まずは、一人行動に慣れることから始めてみましょう。

気になっていたカフェに行ってみる、見たいと思っていた映画を見に行くなど、方法は様々。一人行動をしてみると、周囲の人たちがあなたにそれほど注目していないことに気が付くはずです。

趣味に没頭する

周囲に合わせすぎて、趣味と呼べるものがなくなっているのがキョロ充の特徴。

脱・キョロ充のためにも、趣味に没頭してみてください。読んでいなかった長編小説を読んでみる、気になっていたアニメを全話見るなど、小さなことから始めてみましょう。

趣味に没頭するうちに、自分の好きなものがはっきりし、自分らしさを取り戻すことができます。

リア充になろうとしない

一方が無理をして合わせている人間関係は、いつか破綻が訪れます。「無理をしてでもリア充グループに入ろう」という考えを捨てましょう。

自分の好きなものを貫き通していれば、自然と周囲に友人が集まってきます。

SNSも無理に更新する必要はありません。自分自身とゆっくり向き合う時間を持ってみて下さい。どれだけ周囲に合わせることに神経をすり減らしていたのかが分かるでしょう。

キョロ充の意味と特徴まとめ

心当たりのある方や「もしかして自分はキョロ充?」と思った方もいらっしゃるかと思います。人間関係は生活の中でも大事ですが、それだけが全てではありません。

憧れている「誰か」の真似をすることではなく、自分の趣味を見つける、興味を持ったことについて調べるなどに時間と労力を使うようにしましょう。
その人の個性や価値観は、生まれたときから備わっているものに加え、人生の経験で得たものがそれらを作ることになるのです。

それがどれだけ大切なものかわかれば、「リア充グループに属している」ことになんの価値も見出せなくなるはず。周囲に流されず、自分らしさを意識するようにするだけで生活は変わっていくでしょう。

この記事のライター

enishi

北海道在住、旅行と写真が趣味のライター。ジャンルを問わず新しいもの好きで、情報収集を兼ねて食べ歩くのが日々の楽しみの元雑誌編集者。

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