承認欲求のメリットデメリット|承認欲求が強い原因と満たす方法

承認欲求のメリットデメリット|承認欲求が強い原因と満たす方法

あなたは子供の頃、親や学校の先生に褒められると嬉しく感じたりしませんでしたか? その理由は、周囲から認められたいという「承認欲求」が満たされたからです。

そうすることでさらに勉強のやる気があがったり、もっと褒められようと頑張ることができます。承認欲求は、時として良質なモチベーションにもつながるのです。

今回は、そんな承認欲求を満たす方法や承認欲求が強い人の特徴、メリットデメリットをご紹介します。

承認欲求とは

承認欲求は、誰かから認められたいという欲求のことを言い、自分が社会的に認められているという証明や、自己肯定感を高めるきっかけにもなります。

承認欲求は大きく分けて「他者承認」と「自己承認」の2つに分けられます。

他者承認

他者承認とは、他人から認められたい、尊敬されたいという欲求のことです。

例えば、インスタグラムやツイッター等のSNSで、自分が投稿したものに対して「いいね」がたくさん欲しいと思うことや、職場の上司から評価されたい、褒められたいと思うことは他者承認欲求になります。

一般的に「承認欲求を満たす」ということは他人から認めてもらうことをイメージしますが、他者承認だけでは満足感を得られないことも大いに考えられます。

なぜなら価値基準は人それぞれ異なるため、自分では頑張ったと思っていても相手にとってはまだ認められるレベルではない場合もあるのです。

自己承認

自己承認とは、自分で自分を認めたい欲求のことです。自己承認の場合は、自分が納得のいく基準を設定することができ、その基準を達成することで満足感が得られます。

また、たとえ目標を達成することが出来なかったとしても、自分を責める必要はありません。

自分へ課した目標に対して、どのような過程を経たのか? それによって何か習得できたことがあれば、自分を認めてあげることで承認欲求を満たすことができます。

自己顕示欲との違い

自己顕示欲は人気になりたい、自分の存在をアピールしたいという欲求のことを言います。
承認欲求と少し似ていますが、自己顕示欲は他者から注目を得ることが出来れば満たすことができます。自己顕示欲は自己中心的、承認欲求は他者中心的な考えという点で違いがあります。

承認欲求があることは人間にとって当たり前

承認欲求があることは人間にとって当たり前
出典:株式会社Unleash

人間の欲望や欲求というのは、ピラミットのような構造であり、下の層にある欲求が満たされた時に、次の段階の欲求を求めるようになります。これは、アメリカの心理学者アブハム・マズローが唱えた説です。

第一の階層『 生理的な欲求 』

生きていくために必要な、本能の欲求をいいます。食欲や睡眠、性欲、というような人間にとって必要な欲求です。

第二の階層『 安全欲求 』

安全欲求とは、安心して暮らすという欲求です。例えば雨風が凌げるような家に住みたい。健康で、脅かされない生活ができるようにしたいという思いです。

第三の階層『 社会的欲求 』

安全欲求が満たされると、次は集団に所属したり、仲間を欲したり、社会に属したいというような欲求が生まれます。この欲求が満たされないと、孤独や社会的な不安を感じます。

第四の階層『 承認欲求 』

ここで、承認欲求のステージに入ります。社会に帰属し、集団に属することで、次に他人から認められたい、尊敬されたいという感情が出てきます。

第五の階層『 自己実現欲求 』

承認欲求が満たされた最後に、自分の能力を引き出し、創作活動などをしたり、自分の力で企業して仕事を成功させるなどの自己実現欲求を求めるようになります。

このように、人間の欲求は、下の階層が満たされることで次のステップへと進もうという欲求が生じます。そのため、承認欲求を持つことは人間にとって当たり前のことなのです。

第三の欲求までは誰しも意図せず簡単に叶えることができるため、初めて満たされない思いにぶつかるのが承認欲求となります。

承認欲求は普通に暮らしているだけでは得られるものではなく、内面的な心を満たすための高次元な欲求になっていきます。

承認欲求を満たす方法

心理学では「3つの承認」があり、ピラミッドの下から「存在承認」→「行動承認」→「結果承認」の順番に積み上げていくことで承認欲求を満たすことが出来ます。

3つの承認
出典:一般財団法人 南都経済研究所

存在承認

相手や自分の存在そのものを承認してあげることを指します。承認欲求を満たす上では土台となる重要な承認です。

行動承認

たとえ結果が出なくても行動したことを褒めてあげることを指します。目標に向けてどのように動いたのか、プロセスを重視して承認するようにしましょう。

結果承認

出来たことや達成したことについて承認してあげることを指します。結果承認は結果を出せないと認められないためハードルが高く、モチベーションを維持しにくいかもしれません。

結果承認よりも、行動を起こしたことでどのように成長できたか、という行動承認を重視してあげることで、承認欲求を満たしやすくなります。

承認欲求が強い人の特徴とメリットデメリット

承認欲求があることは人間として当たり前のことですが、承認欲求が人より強い場合は周囲から煙たがられる可能性もあります。

承認欲求が強い人には、下記のような特徴があります。

  1. 自分に自信がない
  2. 周囲からの評価が気になる
  3. 目立ちたがり屋
  4. 自分の話が多い
  5. 寂しがり屋
  6. SNSに依存している
  7. 劣等感や妬みを感じやすい
  8. 見栄を張ることが多い
  9. 相手に同意を求めたがる
  10. 仕事では評価されている

いくつか当てはまる人は承認欲求が強いタイプかもしれません。承認欲求が強いと、どのようなメリット・デメリットがあるのか見ていきましょう。

承認欲求が強い人のメリット

承認欲求が強い人のメリット

モチベーションが高い

人から褒められたい、認められたいという思いが強いので、結果を残そうと仕事に打ち込むことができます。結果を出すためにモチベーションも高く維持できる人が多いです。

仕事の結果がついてくる

承認欲求が強い人は、仕事に真面目に取り組むため、結果もついてきやすいです。仕事において昇格をすることで収入も上がっていくでしょう。

自己肯定が高まることで自信につながる

他者から自分を認めてもらうことで自己肯定感が高まり、自信につながります。自分に自信がない人は、まず自分自身を肯定してあげることを意識しましょう。

承認欲求が強い人のデメリット

承認欲求が強い人の特徴とメリット・デメリット

結果にこだわってしまう

承認欲求が強い人は、他者から認めてもらうためにはとにかく結果を出すことだと思ってしまいがちです。結果にこだわるあまり、その途中にあるプロセスを楽しめないでしょう。

認めてもらえないと落ち込む

他者から認めてもらうために頑張っているのに、認めてもらえないときにはどんどん落ち込んでしまいます。そんな時は頑張っている自分自身を認めてあげる自己承認をすることが大切です。

人間関係が上手くいかない

自己承認が強い人は、自慢話をすることがあります。また、見栄を張ってしまうことでプライドが高い人と思われてしまいます。周囲の人からは付き合いづらい人だと判断され、人間関係が上手くいかない可能性もあります。

承認欲求を満たすには自己承認が大切

承認欲求を満たすには他者からの承認を求めるよりも、自分自身を認めてあげる自己承認が大切です。他者承認ばかり追い求めてしまうと、無理をして自分を繕ってしまいストレスが積み重なることもあります。

自分と対話し、結果よりもプロセスを大切にすることで「満たされた感覚」を得ることが出来ます。

この記事のライター

yuri

スポーツ観戦やライブ鑑賞が趣味のライター。美容師免許や日本化粧品検定1級の資格を活かし、脱毛・コスメ・ダイエットなど美容全般の情報をメインにお届けします。

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