ネクタイピン&タイバーの意味と付け方。若者にはなぜ不評?
クールビズの定着によってノーネクタイのビジネスマンも多い昨今ですが、場合によってはスーツを着用するときがあるという男性も少なくないはず。
となると意外に悩むのが「ネクタイピンのこと」ではないでしょうか? そこで今回は、ド忘れしてしまうことが多いネクタイピン問題について、幾つかのポイントごとに解説します。
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目次
ネクタイピンはオヤジくさい!?
20代の男性に多いこの意見。ひょっとすると若い女性たちもこう思うのでしょうか。
女性ライターのわたしが思うにそれは「ダサい着こなしの人ばかり」を見ているから? のような気がします。
スーツの着こなしそのものがダサければ、他にどんな小物を合わせてもきっとダサいです。そう見えてしまうのです……。
反対に、スーツの着こなしがかっこいい男性ならどんなものを身に付けてもきっとかっこいいはず。
ネクタイピンなしは非常識
「ダサい」というイメージが先行し、ネクタイピンを普段付けない男性にとって気になる常識問題。
一般的にビジネスマナー上、ジャケットを着用しない時はネクタイをネクタイピンで留めるのがマナーとなっています。
つまり、ネクタイをぶらぶらさせてはいけないというのがその理由。ジャケットを着ていれば、ぶらぶらすることはありません。
ただし、ネクタイピンのデザインによってはマナー違反と言われてしまうことも……。
度を越えないようスーツを着用するシーンに応じてチョイスするようにしましょう。
ネクタイピンの意味
ネクタイを留めるものにはネクタイピン(タイピン)とタイバーのふたつがあり、前者はネクタイにピンを刺して留めるもの、タイバーはネクタイとシャツをクリップを挟んで留めるタイプを指します。
本来は二つの種類があり、それぞれで留め方が違いますが総じてタイピンと言われることが多いです。
普段使いするのはタイバー、装飾性の高いデザインをチョイスしたい時はネクタイピンというように、使い方も微妙に異なります(ヴィンテージやアンティークに多いのはネクタイピン)
ネクタイピンのメリット・デメリット
ジャケットを脱いで仕事をするときや食事のときにネクタイピンは大活躍。
ネクタイがスープに浸かってしまった!なんて失敗も防げます。トイレで手を洗うときも同様。ネクタイがぶらぶらするのは邪魔&ネクタイを濡らしてしまいがちです。
また、ネクタイピンをしない場合は、シャツとネクタイが擦れてしまいます。これによってネクタイの痛みが早くなってしまうため、上質なネクタイをするときは特にネクタイピンが必要です。
デメリットはあまり無いように感じますが、前述したようにダサいと感じる人にとっては、これがデメリットかと。
ネクタイピンの種類
ネクタイピンの種類は全部で5つ。
- ワニロ式
- クリップ式
- ショートクリップ式
- スティックピン式
- タイタック式
1. ワロ口式
ネクタイピン(正式にはタイバー)に最も多いのがワニ口式。着脱しやすいのが一番のメリットです。
2. クリップ式
ワニ口式と同じく代表的なのがこのクリップ式。分厚いネクタイには使いにくい&使用するたびに挟む力が弱まるので、他と併用するのがおすすめです。
3. ショートクリップ式
文字通り通常よりも短いクリップ式のネクタイピン。細めのネクタイに合わせて使うのが◎
4. スティックピン式
使い方はピアスと同じ。スティック(針)でシャツを刺し金具で固定します。装飾の多いものが一般的&フォーマルな装いの時にチョイスします。
5. タイタック式
スティックピン式と似ていますが、タイタック式はネクタイに針を刺して固定します。5つあるネクタイピンの種類の中では一番装飾性が高く、使うシーンは限られますがスーツ初心者には向かないアイテム。
ネクタイピンの選び方
ネクタイピンの選び方は、デザインや好み優先でもOkですが、ネクタイに合っていないのはNGです。そのため、どんなネクタイをするのかによって、選べる大きさ・デザインが異なります。
太めのネクタイであればロングタイプのネクタイピンを。ナロータイの場合はショートタイプがベストです。
また、カラーはシルバーが無難(万能)クラシカルなスタイルを好む(着る)人には、ヴィンテージ感のあるゴールドなどのネクタイピンも人気があります。
ネクタイピンの正しい付け方
ジャケット着用時の付け方
ジャケットを着ている場合はジャケットの第一ボタンの少し上がスタンダード。刺し方は右から左です。
ワイシャツのみの時の付け方
ワイシャツの第4・第5ボタンの間が基本。ですが様子を見て調整してみてください。前かがみの姿勢になったときネクタイがぶらぶらしないようご注意を。
結婚式やパーティーの時の付け方
ジャケットの第1ボタンと首元の中間くらいに付けます。普段よりも高め。日本では少ない付け方かもしれませんが海外では多いスタイル。
ネクタイピンとタイバーまとめ
ネクタイピンやタイバーが、ダサいか否かは付ける人と着こなし次第。アクセサリーのひとつとして上手く取り入れられれば、これぞ男の装飾品!です。
タイバーでトラッドな装いをするもよし、実用性を重視してスタンダードに使いこなすもよし、あると便利なのは間違いないため、これを機に見直してみてはいかがでしょうか。