【革靴のフォーマル度】基本デザインとオンタイムの正しい靴選びとは
「プレーントゥ」「ストレートチップ」「外羽根」「内羽根」など、革靴には様々なデザインがありますが、実はそれぞれでフォーマル度が違うことをご存知でしょうか?
そこで今回は、オンオフで使い分ける前に知っておきたい「革靴のフォーマル度」についてご紹介したいと思います。
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目次
おしゃれと身だしなみ。マナーとエチケットの違い
突然ですが、「おしゃれ」と「身だしなみ」の違い、そして「マナー」と「チケット」の違いをあなたは、はっきりと答えられますか?
正解は、服装に気を配るなど自分視点なのが「おしゃれ」であり、人に不快感を与えることがないよう服装や言動を整えるのが身だしなみです。ポイントは自分視点なのか他人視点なのかにあります。
また、マナーもエチケットも「礼儀作法」という点では同じですが、エチケットは社会的に「守るべき」とされている態度や言動、すなわち「約束」が含まれます。
先ずはこれを念頭に置きながら、ここからご紹介する「知っておきたい革靴のこと」を見ていきましょう。
知らないと恥ずかしいオンタイムの靴選び
革靴には、プレーントゥやストレートチップ、外羽根や内羽根など様々なデザインがありますが、実はそれぞれでフォーマル度が異なります。
これを知らずして「好みだから」「おしゃれだから」という理由だけで靴選びをしていては、いざという時、恥ずかしい思いをするかもしれません。
例えば、結婚式では「黒のストレートチップ、そして紐靴が定番」というように、押さえておくべきマナーがあります。
形と色で異なる革靴のフォーマル度
ストレートチップ
フォーマル度★★★★★
つま先部分に横一本の切り替え線があるデザインをストレートチップと呼びます。冠婚葬祭からビジネスまで汎用性が非常に高い靴。
また、紳士靴には「内羽根式」と「外羽根式」があり、違いは以下の通り。結婚式などフォーマル度の高いシーンでは、黒のストレートチップ&内羽根式がベストです。
- 内羽根式:紐を通す革の部分が甲の内側にある靴
- 外羽根式:紐を通す革の部分が甲の外側にある靴
プレーントゥ
フォーマル度★★★★☆
つま先部分に飾りのないプレーンなシューズ=プレントゥ。靴の基本形と言われるデザインです。
プレーントゥは、黒のストレートチップの次にビジネスシーンで対応できる便利な一足。シンプルなだけに、形の美しさや革の良し悪しが分かりやすいため、良質なものを選びましょう。
ちなみにフォーマル度をカラー別に見ると以下のようになります。
- 黒>茶(茶色よりも黒のほうがフォーマル度が高い)
- 紐あり>紐なし(紐なしよりも紐ありのほうがフォーマル度が高い)
セミブローグ(ストレートメダリオン)
フォーマル度★★★☆☆
つま先部分に穴飾りがあるデザインが特徴のセミブローグ。セミブローグと反対に、靴全体に飾り穴があるタイプをフルブローグと呼びます。
つま先のM字が羽に似ていることから「ウィングチップ」とも言われ、デニムに合わせるならセミブローグよりフルブローグのほうがおすすめです。セミブローグには、素材感のあるスーツが相性○
Uチップ
フォーマル度★★☆☆☆
Uチップは名前のとおり、つま先部分にU字型のデザインが施された靴。
アッパーにモカシン縫いといわれるステッチがあり、アメリカでは「モックトゥ」イギリスでは「ノルウィージャン」とも呼ばれています。どちらかというとカジュアル寄りな一足です。
モンクストラップ
フォーマル度★★☆☆☆
バックル式の留め具が修道士の履くサンダルを連想させることからモンク(修道士)と名付けられた一足。ストラップにはダブルとシングルがあります。
フォーマル度は低めですが、スーツはもちろんデニムとの相性も良く、ブローグシューズ(ウィングチップ)同様、使える一足。
タッセルローファー
フォーマル度★☆☆☆☆
脱ぎ履きが楽なローファーは「怠け者」というその名のとおり、フォーマル度は低め。ビジネスシーンではあまり用いないローファーですが、タッセルであれば対応可能です。
タッセルローファーにはアンクルパンツ(くるぶし丈のパンツ)を合わせるのが定番スタイル。多くの男性がオフカジュアルの着こなしに合わせる一足です。
デザインで異なる革靴のフォーマル度まとめ
靴選びは、オンとオフを分けて考えましょう。オンの靴をオフに履けばドレスアップ感が増し、オフの靴をオンに履けばクールビズのような緩めのオンスタイルを表現できます。
また、フォーマルもカジュアルも、ファッションにおいて靴選びは大変重要なポイント。TPOに応じてマナーやルールを守りながら「最適なおしゃれ」を楽むためにも、靴選びの基本は必ず押さえておきましょう。